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2016年06月14日

スマスイブの夜の



 僕は彼女が何かの特別の使命を帯びた北朝鮮の工作員のようにも思えた。そして僕はスパイをつける秘密工作員のようにも思えて得意になっていた。

 僕は彼女が店を出るとすぐに立ち上がってレジーでお金を払って彼女のあとをつけ始めた。だいぶ離れてしまったけど彼女の姿は美しさに輝いていてすぐ一目で解った。赤い赤いデメキンの女性が揺れながら浜ノ町のアーケード街を歩いているのが喫茶店から降りる途中の階段からすぐ能恩に見えた。

 彼女は北朝鮮の工作員で僕は日本の特捜員なんだ。007のような特捜員なんだ。



すると僕はゆらゆらと揺れる赤い水槽の中に吸い込まれていったようだった。

 ここは何処なのだろう。僕は彼女の催眠術にかかって(彼女のちょっと太めの背中から出る電源みたいなものから)しまったようだった。そして僕は階段を下りSCOTT 咖啡機開箱終えるとすぐに大理石のようなアーケードの道に倒れ込んでしまった。



 何処なのだろう。不思議な処を泳いでいるようだった。ここは何処なのだろう。僕は青い青い海の底に沈んでいっているらしかった。そして僕はいつのまにか青い水晶のような岩になってしまって僕の表面には色とりどりの海草が生い茂り始めたようだった。



 そして僕の意識は薄れ出し、僕は死んだらしかった。あのクリスマスイブの夜以来、何度も自殺を謀ろうとした僕は遂に本当に死んでしまったらしかった。首吊りの後遺症としてだろう。首吊りの後遺症が喫茶店からの暗い階段を下り終えると途端に出てきたらしかった。

 

 僕は暗い紫色の世界へ入っていった。そして僕は霊魂だけで朱色のドレスを着た赤いデメキンのような彼女の後ろを浮かびながら(そして喜びながら)つけているらしかった。僕は霊魂となって(肉体の僕は喫茶店の階段の入り口に人だかりを造って倒れ伏して)彼女のあとをつけていた。僕は浮遊霊となったらしかった。アーケード街を飛ぶ浮遊霊となったらしかった。

 

 くるくると目まいがして僕が地に倒れる。たくさんの行き過ぎるアーケードの鏡のような路の上に僕が倒れる。

 まるで背中にたくさんの過去のノドの病気の故に行きすごした本当なら輝いていて楽しかったはずの幾つかの美しい女のコとの思い出が空想として走馬燈のように駆けてゆく。中三のころの桃子さん。高二の頃のあのコ。そして高三の頃のスクールバスでの二つ年下のあのコたち。そしてこのまえのクリ菊池さん。また高三の高総体でのあのコ。
  


Posted by は深々とし at 11:56Comments(0)
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